時と時空の思い08






「みてみぃ〜。あれが桔梗様と様の生まれ変
わりだってよぉ〜」

村人達はこっちを見ては囁いている。


「う。拝まれてるよちゃん」

「本当だ・・・」

これ、やられて見ると本当に・・・変な気分。







そのころ・・・・。



「あの女が桔梗だと?しかももいやが
る・・・」


シュ!



「んー?」
柿が跳んできやがった。

「それ、おっそわけ」
桔梗・・・・・・・。


「そうそう、何かいっぱいくれたの」
もか・・・。

「ねぇ。降りてきて食べよう」
あいつら何考えてやがる?

「お前ら訳分からねぇ」

「別に・・・。たださぁ、あんた私の事嫌いなんでし
ょ?まぁ、ちゃんの事は分からないけど」

「すっげぇーむかつく!!!は・・・わから
ねぇ奴だな」
はよくわからねーがこれだけは言えるな、
桔梗はムカつく!



「あのね、私は桔梗じゃなくてかごめ!だから、少し
は仲良くしようよ。ねっ!」

はんっ!桔梗もどきと仲良くできるかってんだよ!

「バカかおめぇ!お前が誰でも、四魂の玉には容赦し
ねーぜ!」

「あっ、そうか」
こいつ・・・忘れてたのか?


「でも、あんたが暴れても「おすわり」って言えば、
・・・・みしぃ。・・・・・・・。あっごめん今の
無し」


くそっ。こいつわざとか?




ぁぁあ。
こんな会話。
割って入れないし、私ってお邪魔虫・・・。
う〜〜〜居ずらい。

それにわからねぇ奴ってどんな?
まあ、犬夜叉はどうせ桔梗にフォーリンラブだから、
には興味なかったんだろうけどさ。

(もう、2人の会話夫婦の喧嘩にしか見えない
よ・・・。)




それにしても、私なんで此処に来たんだろう。

色々あったって言ってたけど、何があったのかな?
まあ追々分かるだろうけど・・・。

それより今は、このラブラブ?(私だけ?そう見えるの)な2人から逃げ出さなくっちゃ。


ファイト!ファイト!!自分。

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夜・・・・。

隣で寝ているかごめちゃんの声が聞こえてきた。

「こっちに来てもう2日かぁ・・・。なんとかして
かえらなくちゃ」

「・・・・・。かごめちゃん、絶対帰れるよ」


私に言っているわけじゃ無いってわかってるけど。


「ありがとう」

そう言ってくれてほっとした。

「おやすみちゃん」


「おやすみ」





次の日。

「黙って来て良かったの?」


「ちょっと調べるだけだから大丈夫よ、ちゃん」


そんな事いってるけど・・・・・。
確かこの後って。

ザックザック


・・・。

・・・・・・・。

あれ?

「かごめちゃんが居ない・・・って!いつのまに〜!」

確か、山賊みたいなのに攫われちゃうんだっけか?

大声出したら、私まで捕まって余計大変な事になるか
も・・・取りあえず村に戻ってかえでおばあちゃんに
知らせよう。心配してると思う。

犬夜叉の方は、もういかごめちゃんの所に向かってる
だろうし。

ガサ


ガサガサ



「えっ?」


まだ山賊が居たのかな?


「えっ・・・・・・・・・・・・・・・・・。」



ぇぇぇぇえええええええーーーーーーー!!!!


覗き込んだ木陰の先に居たのは。



なんと!殺生丸だった。


うっうそでしょ〜〜〜〜!

もう頭が混乱して、何をすれば、何を言えばいいのか
全然わからない。



「・・・・・・・・・・・・」


殺生丸もただただ無言でこちらを見ている。


う〜、攻撃されたらどうしよう。


・・・・?」


なっ!
殺生丸とも知り合いなのですか?私の前世の人。

うがぁ〜〜〜〜!

訳わかんない!
でも、殺生丸様ったらカッコイイ!と言うか、お美し
い!!

本当に綺麗だ。
風になびく髪は、キラキラとしてさわり心地がとても
良さそうだ。


「・・・そんな訳が・・・・」



しかも、呆然としている。

こんな殺生丸様見たことない!

ほっておいたら、フラっと今にも立ち去ってしまいそ
うだ。


「あのっ!」


ここは思い切ってこっちから話しかけてみよう。







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