時と時空の思い01






私今・・・・・。






井戸に居ます。






しかも、あのかごめちゃんと一緒に・・・・・・。



あぁ。
神様いったい何が起こったと言うのでしょう。






今朝は、日曜ということで近所の公園まで遊びに行こ
うと家をでたはず。




なのにもかかわらず。・・・・・私in the 井戸。


ありえない・・・。


しかも、かごめちゃん話しかけて来てるし・・・。




「あの、あなたも井戸から落ちたの?」

「ん。どうなんだろ」


「ごめんね!多分うちの弟にでも助け求められたんで
しょ?あいつ混乱してたから所かまわず助けもとめた
のね!ビックリしたでしょ怪我ない?まったく、出たら
謝らせるわね!それにしても、呼んでも来ないわねあ
いつ」


「でも、私井戸の近くに行った覚えなんて」


「・・・? 落ちたショックで混乱してるのかしら?や
っぱりあいつ!一発叩いとくわ」

・・・。どうなんだろう。このこがかごめちゃんって決まったわけじゃないし・・・。
本当に井戸に落ちたショックで男の子に助け求められた辺りから忘れちゃってるのかな?



ありえる・・・かな?





・・・ってそんなばかな!どっちにしても
・・・・ばかな!!!!!!!って気分。



「う・・・・ん」


「まあ、取り合えずはここから上に上がりましょう」




と言う事で、とりあえず井戸から出ることになりました。


・・・・・。蔦をつたって。

井戸の外に出るとそこには雄大な自然が広がっていた。


(あぁ、やっぱり此処って。。。。。。)


嫌な予感が胸いっぱいに広がっていく。



「外・・・?じいちゃん!ママ・・・・」


かごめちゃんは不安そうに辺りを見回すと、私の事な
ど忘れたようにどんどんと進んでいってしまう。

「ちょ!まって!!!」

置いて行かれては大変と慌てて歩き出したけど、

「あっ!御神木・・・」

御神木を見つけたらしいかごめちゃんは草や木を掻き
分けて走り出してしまう。

まって!!!!!!!!!!!!!運動不足の私に全力疾走はかなりキツイノダ。





息を切らして追いついたそこには・・・・・・・。










アニメでも見たあの場面。










見た瞬間ドキドキと不思議な気分になる。










風に白くて長い髪をなびかせ








なぜか神聖な物を感じさせる。









そう。









犬夜叉・・・・・・・・・・・・。









ガツンと何かで殴られたような衝撃を感じた。













やはりここは犬夜叉の世界だったのだ。









私が呆然としている間に、どうやら立ち直ったらしい
かごめちゃんがそっと犬夜叉に近づき・・・・・。


「あの・・・何してるの・・・・・?」

もうすぐ触れ・・・・・



あっもう触っているみたい・・・・・・・・・。



(いいな・・・・・ちょっと・・・・・いんや、かなり触ってみたいかも)




少し和みかけたソノ瞬間。
「そこで何をしている!!!!!!」







静かな森に怒鳴り声が響き渡った。










(・・・・!びっびっくりした〜〜〜。)


何ごとかと振り返ると、そこには村人A村人B村人C村人D・・・・・。

たくさんの人と楓おばあちゃんがキッとした表情でこ
ちらを見据えていた。


そう。









ここから物語りは始まっていくのだ。









私・・・・・・・という異分子はこれからどうなっていくのだろう。







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